こんにちは、りっしょ(@risshoblog)です。
今回は私が大ファンのJPRiDEの新作のイヤホンのレビューになります。
「JPRiDE model i ANC」というモデルのイヤホンになります。サウンドメイクイヤホンと名打って登場です。
とういことでまず結論
このイヤホンの目玉機能として、専用アプリと連携することにより自分好みに音質をカスタマイズすることができます。
自分にとって100%好みにあった音質のイヤホンと出会うことは、なかなか難かしいと思います。
そんな中で「音が完成されたイヤホンを選ぶ」のではなく「ユーザーが自分好みに音を選んでイヤホンを完成させる」というコンセプトが非常に面白く、そして音質・品質も申し分ないイヤホンです。
ワンクリックで本当に別モノのイヤホンになります。詳しくはこの後レビューしていきます。
本記事は発売前のモニターとして参加していまして、サンプル品を試させて頂いております。
もちろん案件では無いですし、レビューも好き放題書いてね、との事ですので素直な感想を書いていきます。その辺りはご安心下さいませ。
またサンプル品ですので、実際の発売時には仕様が異なる場合はございます。ご了承下さい。
「JPRiDE model i ANC」の特徴と外観
JPRiDEはコスパ重視で品質の高いイヤホンのメーカーで、私が初めてワイヤレスイヤホンというものを手にしたメーカーでもあります。
それ以来、大ファンでこのブログでもJPRiDEの様々なイヤホンをレビューしてきました。
新作「JPRiDE model i ANC」の発売にあたり、これまでのワイヤレスイヤホンシリーズは販売終了となったようで、現状この一種類のみのラインナップとなります。
長らくJPRiDEのイヤホンを愛用してきた私が、これまでの集大成を感じるほど素晴らしいイヤホンに仕上がっています。
特徴(スペック詳細)
まずは製品の特徴から。
項目 | 内容 |
---|---|
モデル名 | JPRiDE model i ANC |
サイズ(イヤホン) | 21.8×31.5×22.5(mm) |
重量(イヤホン) | 約5g(片側) |
サイズ(充電ケース) | 46.8×62.8×26.0(mm) |
重量(充電ケース) | 約36g |
再生周波数帯域 | 20Hz-20kHz |
防水等級 | IPX4 |
Bluetooth | 5.2 |
再生モード | ・ANC(ノイキャン) ・外音取り込み ・風音軽減 ・ノーマル |
機能性 | アプリ連携によるサウンドメイク |
このイヤホンの最大の特徴は、先述の通り専用アプリによるサウンドメイクになります。
JPRiDEが専用アプリをリリースしたのも本製品が初になりますね。
外観と同梱物
製品の同梱物はこれらで、本体・説明書・イヤーピース各種・充電ケーブル(A to C)が付属します。
充電ケースは平置きタイプで光沢があるデザインです。高級感がある反面で指紋や細かい線傷はつきやすいかなと思います。
大きさは他のイヤホンと比較しても一般的なサイズ感くらいです。
イヤホン本体は軸が伸びた形状で密閉するカナル型。装着感かなり良いです。
それでは特徴と外観を確認したところで、気になるサウンド含めたレビューに入っていきます。
「JPRiDE model i ANC」の使用レビュー
ここからはJPRiDE model i ANCのサウンドメイク、その音質を中心にレビューしていきます。
- 自分好みの音質を選んで使える(サウンドメイク)
- イコライジングが楽しい
- ハイエンドイヤホンに引けを取らない音質
- 軽い装着感
- ノイキャン性能は普通に良好
それではひとつひとつ見ていきましょう。ちなみに参考として、私はバンドの音楽を好んで聴いています。
自分好みの音質を選んで使える(サウンドメイク)
このイヤホンの使用方法としてJPRiDEの「SoundMake」というアプリをダウンロードしてイヤホンとスマホを連携します。
このアプリでは豊富なプリセットから音質を選ぶことや、MY-EQとして自分でプリセットを作成することができます。
このサウンドメイクの本当にすごいのが、驚くほど音質が変わります。全く別物のイヤホンに様変わりします。
その中でも好みだったのがSC-1Cというプリセットで、ロー〜ミッドに厚みが増しながらもミッド〜ハイの、特にシンバル類の繊細さも気持ち良く鳴ってくれます。曲によってはちょっと歪みます。
そこでもうひとつ、BW-1という「まずはこれを試して下さい!」みたいなプリセットが良かったですね。
ハイ寄りのミッドとプレゼンスを少しプラスした感じ(だと思うんですが…)で高音域の抜けが気持ち良いです。特にドラムのハイハットが良いですね。
このスタンダードなプリセットを、無理やり音を持ち上げたりしなかったことに好感が持てました。
もし音圧のある重低音が好きならHR-1Tのヘビーロック(Tube)なんかも面白いです。一瞬でブーミーな音に変化します。
この様な形できっとひとつはプリセットの中から好みの音は見つかります。
そもそもこのイヤホン自体左右の音の分離がかなり良くできていましたので、それぞれのサウンドメイクがより綺麗に乗ってくるんだろうなと感じました。
世に溢れた複数のイヤホンの中から自分に合うイヤホンを探すのは難しいですが、ひとつのイヤホンから好みの音を見つけていくという「JPRiDE model i ANC」のコンセプトはすごく良いなと思います。
あと余談として、JPRiDEのハイエンドモデルをシュミレートしたプリセットもあります。
完全に同じとはなりませんが、1980は単純に音が良くてかなり完成されていて良かったですよ。2020は少し派手目にシュミレートされていた印象でした。
有線で音楽を聞かれる方はハイエンドモデルもおすすめです◎
イコライジングが楽しい
アプリ内でのMY-EQでは自分好みの音を作成することができます。
これが相当に細かい所までいじることができて驚きました。
主に周波数(Hz)・帯域幅(BW)・ゲイン(dB)・マスターゲイン・フィルターをいじれます。
追求していけばどんな音だって作ることができます。これが結構がっつり楽しめます。
逆に少し知識がないとどこをいじれば良いかがわからないかもしれません、特に帯域幅とかは結構むずかしいと思います。
そんな時は好みのプリセットからイコライジングしていくことも可能なので、そこから自分の音を追求していくのも楽しいと思いますよ。
さらに公式のガイドページにてサウンドメイクの方法も詳しく解説されているので是非ご覧になってみて下さい◎
グラフ(ゲイン)をいじるのみのイコライジングは他社でもできるモノはありますが、ここまで細かい設定がきくのはJPRiDEのみではないでしょうか。
そういった他社のイヤホンでイコライジングってあまり触ることがなかった方も多いと思いますが、JPRiDE model i ANCはサウンドメイクを行うとさらにその真価は発揮できると思います。
ハイエンドイヤホンに引けを取らない音質
なんと「他社のイヤホンと比較してみて下さい」とのことで、色々お借りしましたので簡単に比較したいと思います。
- ゼンハイザー:モメンタム TW2
- SHURE : 846/535/215
- Anker Soundcore : Liberty 4
- EarFun: Air Pro 3
まずそれぞれ簡単に個人的な印象を書きますね。
・ゼンハイザーは音圧もありながらクリアな音質で、そのバランスの良さも個人的には好みの音質です。耳の装着具合で変わりそうなので、イヤーピースを合わせると最高だと思います。
・SHUREは低音からパワフルな、かつ解像感もあり流石の音質です(215は学生の時に愛用していました)。特に846は低音は抑えられながらもバランスが良く最高でした(価格も笑)。
・Ankerは驚きました、こんなに良い音質なんですね。クリアかつ音に抜けがあり気持ち良い音質です。
・EarFunは低音域が強調されている感じで、少し抑えるようにイコライジングすると真価が発揮されると思います。そして中でも価格が安いです。
といった形でメーカーそれぞれイヤホンにとても良い特徴があり、「完成」されていました。
正直にどのメーカーもすごく良いなと思いました。が、裏を返せばどれも特性が違います。
このイヤホンは欲しい!というモノもあれば、好みに合わないモノもありました。どれだけ良くてもその音質が好みに合わなければ…なので、イヤホンも一期一会なんですよね。
それに比べてJPRiDE model i ANCはある意味で「完成されていない」ユーザー自身で好みの音に合わせて作っていくイヤホンです。
クリアな音質にも、パワフルな音質にも、抜けの良い音質にも持っていくことができました。
それも根本が”良い音質”をサウンドメイクできるので、この点ハイエンドイヤホンにも引けを取らない音質を体験できると思います。
通常イヤホンは「価格=音の良さ≦ユーザーの好み・期待」にある程度は当てはまるものが多いと思います(≦はもちろん逆で超えてくる可能性もありますが)。
JPRiDEのコスパの良さとサウンドメイクありきで言うと「価格<音の良さ=ユーザーの好み・期待」を実現できます。
同価格帯(発売前ですがなんとなく伺ってます)なら尚優秀なイヤホンだと思います。
ただノイキャン性能はハイエンドイヤホンには敵わないと思います。JPRiDEはアクティブ・ノイズキャンセリングなので、その辺りはコスト差ですよね。
あと臆せずに言うと比較でお借りしたイヤホンにも欲しくなるものはありましたね(笑)
軽い装着感
個人的にこの軸が伸びている形状が好みで、密閉するカナル型ながら軽い装着感で良好です。
イヤーピースも複数の大きさが付属するので、その辺りの調整も効きます。
長時間の試聴でも聞き疲れが起きませんでした。これはなかなか良いと思いますよ。
ノイキャン性能は普通に良好
ノイキャンはANC(アクティブノイズキャンセリング)ということで、普通に効きます。
低音域に対しての効きが良いのと、ノイキャン時に耳が痛くなりません。
外音取り込みは音量を上げると話の内容などあまり聞こえないので、その辺りは期待しすぎず、でも機能としては問題なく使えます。
あとはJPRiDEでは今まで搭載していなかった風切り音軽減のノイキャンもついているので、ひとつ面白い機能も搭載している印象です。
「JPRiDE model i ANC」のまとめ
改めましてJPRiDE model i ANCのまとめです。
サウンドメイクの豊富なプリセットや、細かいところまで設定できるイコライジング。相当なこだわりを持って制作されたイヤホンということが、ひしひしと伝わってくる製品でした。
「このイヤホンはこういった音です!」というよりも、「ユーザー自身でイヤホンの音を完成させて下さい!」という、こんなイヤホンは初めてです。
たったひとつのイヤホンが、どんなイヤホンにもなります。
流石JPRiDEは期待を裏切らないなと思いました。是非とも体験して頂きたいですね◎
今回はここまで!りっしょ(@risshoblog)でした!
JPRiDEのハイエンドシリーズはこちらから↓